くも膜下出血とは、くも膜と呼ばれる脳表面の膜と脳の空間(くも膜下腔と呼ばれ、脳脊髄液が存在しているところ)に存在する血管が破れた状態です。
 約8割は脳動脈瘤と呼ばれる脳の動脈にできた「血管のこぶ」からの出血が原因です。 脳動脈瘤が大きくなり、脳や神経を圧迫したりしてその働きを障害することもありますが、多くは出血するまで無症状です。症状は突然の激しい頭痛で、今までに経験したことのないような激しい頭痛が多いのですが、軽い頭痛で発症する場合もあります。
 脳梗塞や脳出血と違い、手足の麻痺や言語障害などが起きることは少ないです。ここが他の脳卒中の症状と異なる点です。男性より女性に多く、40歳以降に多くみられ、年齢とともに増加します。

 ひとたび脳動脈瘤が破裂しくも膜下出血を起こしてしまうと、2/3の患者さんは死亡されるか重い後遺症が残ってしまい、1/3の方しか社会復帰のできない状態となってしまいます。
 2親等内(親、兄弟、姉妹、祖父母)にくも膜下出血の方が1人いると、その2~8%遺伝すると言われてます。加えてくも膜下出血の発症率は10%前後と非常に高い確率です。中でも1親等以内の2人以上に脳動脈瘤がある場合は、通常の脳動脈瘤の発生頻が4倍程度になるという報告もあります。また高血圧、喫煙、過度の飲酒は動脈瘤破裂の可能性を数倍高くするという報告もあります。

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