ガンマセンター鹿児島
     
   
 
  当院では2014年11月より、第2世代のガンマナイフ治療機から第4世代のガンマナイフ model-4Cに機種更新致しました。

従来の機種は照射座標のセッティングと確認を手動目視操作で行っておりました。これは確実な方法ではあるのですが、照射部位の変更の度に治療を中断し、座標等の再設定が必要で、その度に患者さまの頭部の位置を手動で変更する必要がありました。そのため設定と確認作業に多くの時間を費やしておりました。

今回機種更新したガンマナイフmodel-4Cは、APS(Automatic Positioning System自動置決めシステム)が搭載されています。
このロボット化された装置で治療部位の座標点の位置決めを行うことで、従来機種よりも照射精度が向上し、より副作用の少ない治療が可能となります。さらに治療にかかる時間短縮が図られ、より一層高精度で患者様への負担の少ないガンマナイフ治療が可能となりました。
  2014年11月
   
   
  ガンマナイフ治療とは
 
 ガンマナイフ治療はスウェーデンのカロリンスカ病院で考案された放射線治療で、約45年の治療実績があります。開頭手術を行うことなく行える治療のため、患者さんの負担や危険が少ないことが特徴です。
 ガンマナイフとは、コバルトを使用した細かい放射線ビーム(ガンマ線)を、病巣に集中して照射し、がん細胞を殺傷する治療法です。頭部の腫瘍や脳の血管障害、がんの脳転移に対して用いられます。201個の放射線が出る穴を配置したヘルメット状の機器を頭部に装着するもので、頭部にメスを入れることなく治療が行われます。原則として数日間の入院ですみ、治療も1~3時間程度と短いので、体への負担が少ない治療法のひとつです。但し、脳腫瘍、脳の異常血管の位置や大きさなどによっては適応とならない場合もあります。また患部に放射線を照射することに変わりはありませんので、吐気や皮膚や粘膜の異常等の副作用が生じる場合もあります。

 全世界で約280台程度が稼働しており、40万例以上の患者様の治療を行っています。日本国内では55台が稼動中で10万例以上の治療を行っています。鹿児島県内では当院が唯一治療を行っており、2002年7月の治療開始以来約3,385例の患者様に治療を行っています.(2016年12月末現在)

 ガンマセンター鹿児島 センター長  権藤 昌澄

  治療の原理
半球状に配置された201個のコバルト線源により焦点に向かってガンマ線のビームが、極めて正確に集中するように作られています。このため正常な組織に障害を至らしめませんが、ガンマ線が集中した領域に強力なエネルギーが発生し病巣を破壊します。まるで、虫眼鏡で太陽の光を集めて火を付けることに似ています。
照射時には、ガンマ線が貫通する皮膚、骨、脳や血管、神経への影響は少なく、集中した照射を受けた病巣を徐々に凝固・壊死させます。照射中は痛みなどはありません。
 
 
 
   
  ガンマナイフの有用性 
 
短い入院期間

2泊3日の入院(一般的な開頭手術での入院期間は2週間程度)

深部の病巣の安全な治療が可能に
照射の誤差は±0.5mm以内と高精度であるため、重要な組織が密集している頭蓋内でも正常な組織にほとんど影響を与えずに治療することができます。外科手術では困難な深い部位や後遺症が心配される部位の治療ができるようになりました。

治療合併症の軽減
手術に伴う感染症や血管や神経損傷、正常組織の損傷など、一般的な脳外科手術治療に伴う合併症が殆どありません。

経済的利点
健康保険が適応され、入院期間が短いため、入院費や入院に伴う家族の負担も軽減されます。

  適応となる疾患 
   
頭蓋内腫瘍(髄膜腫、転移性脳腫瘍、下垂体腺腫、聴神経腫瘍など)健康保険適応
血管病変(脳動静脈奇形など)健康保険適応
機能性疾患(三叉神経痛については、2015年3月より「薬物療法による疼痛管理が困難な三叉神経痛治療」として健康保険適応になりました。

その他パーキンソン病などについては、
健康保険適応外です

   
  入院治療のながれ  通常入院期間は2泊3日です
 

 
   
  治療の流れ 
 
 
1.フレーム固定、頭囲計測を行います

  • 髪を切ったり剃ったりする必要はありません
  • 頭部に局所麻酔を注射し、頭部にフレームを金属のピンで4カ所固定します
  • 専用ヘルメットをかぶり治療計画に必要な頭囲の計測を行います

 
 
2.画像診断撮影を行います

  • フレームを付けたまま、検査室へ移動します
  • MRI・CT・血管撮影などを行います
  • 治療前の検査は、疾患や症例によって異なりますが、脳腫瘍の治療の場合、そのほとんどがMRI検査になります。造影剤注射も行います

 
 
3.治療計画を行います

  • 治療前検査で得られた情報を専用の治療計画装置に転送し、専任の医師と診療放射線技師が協働で綿密に治療計画を立てます
  • 患者様はその間病室でゆっくり過ごされたり、食事をとることも可能です

 
   
4.治療(照射)を行います

  • 1回~数回の照射を繰り返します(照射時間などは、病変によって異なります) 
  • 照射中は痛みなどはなく、リラックスした状態で 装置のベッドの上に横になっているだけです。ご自分がお好きな音楽を聴くこともできます
  • 照射中の様子をモニターで観察しており、マイクを通じてお話をすることも可能です
 
 
5.フレームをはずします

  • 照射後は、治療室で固定ピンとフレームをはずします
  • ピンの刺入部を消毒して絆創膏で保護します 頭部に軽く包帯を巻いて、治療終了です
  • 車椅子で病室に戻ります、安静にしてお過ごし下さい

   
   
   治療後の経過観察
   
治療後は定期的にMRI検査やCT検査で病変部位の縮小や消失を確認していきます。


   入院治療時の費用について
   
自己負担割合3割の方・・・約20万円
自己負担割合1割の方・・・約5~7万円
※ 概算ですので、患者様によっては多少上下することがございます。
※ 入院時個室をご希望の方はお申し出下さい。
※ 「高額療養費制度」が適応され手続きが必要となりますので事前にお問い合わせください。


   
 
 
 

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